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日本の詩(和歌)

日本には美しい詩がたくさんあります。人を思う歌、人の心と綴る詩がたくさんあります。日本は万葉の時代から素晴らし和歌が作られてきました。常ひごろ短歌を詠み短歌を作りそして「しの笛」で和歌の世界を表現したいと思って作品を作っています。
短い詩の中にある自然との調和と心の想いを歌った詩の素晴らしさ、それを音楽で表現したいと挑戦しています。「しの笛」の独特な音色はまさに,和歌にぴったりな響きです。今日は万葉の詩から素晴らしい詩を幾つか紹介します。
●立ちよるも ひとりさびしき 木(こ)の下に 花も去年(こぞ)見し 人や恋しき
(立ち寄ったところで、独り寂しい思いをするばかりの木の下で――花も去年見た人が恋しいのだろうか、なにか寂しげに見えてならない
●もろともに 見しその人の 形見ぞと 思へば思へば 月もなつかし
(一緒に眺めたあの人を思い出すよすがと思えば、月も慕わしく感じられる)
●君があたり 思ふ心の通ひ路を ふりなうづみそ 今朝の初雪
(なたの住む辺りへと思いを馳せ、心の中で幾たびも私が辿っている通り路――その道を降り埋めないでおくれ、今朝の初雪よ。)
●暮れかけて 山路の花に たれか来ん 入日をつなげ ささがにの糸
(日が暮れ始めて、山中の花を見に誰かがやって来るだろう。沈む日を繋ぎ止めよ、蜘蛛の糸)
●みそら行く 光はさらに かはらぬに いつの月日の 老となしけん
(空を行く日と月の光は全く変わらないのに、私は歳月を経てこのように変わり果ててしまった。いつの月日が老いとなしたのだろうか。)
●谷ごしに あなたもさこそ ながむらん 友山住(ともやまずみ)の 暮の灯影(ほかげ)を
(谷を隔てて、あちらの方もこうして眺めているだろう。共に山に住む友が、夕暮に灯す明りを)
●夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の 知ら得ぬ恋は 苦しきものを
(誰もいないかもしれません 百合はやがて人にも知られず散ってゆく
その姫百合のように人知れぬ恋に悩むこの苦しさよ 片思いの悶える思いを)
●思えども しるしも無しと 知るものを 何かここだく あが恋いわたる
(私がいくら恋しく思ったって通じもしない相手なのに・・そうとは知りながらもこんなにも 恋い続けているのかしら)
●よしえやし 来まさぬ君を 何せんに いとはず吾は 恋いつつ居らむ
(すでに、君は来ない事を、感じている。あの方は私の所には来てくれないかも知れないのに
そうは思いながらも、あの人の事をこんなに恋慕っているのっかしら?)
「音を伝える和邦人」 音生
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